こんにちは、チャコです。
前回からの続きです。
実は、小学5年生頃の記憶がない。
ないこともないのだけど、自分が中学生や高校生になって振り返った時、毎回振り返るたびにビックリするほど記憶がなかった。
映像記憶力はかなり良いのだけど、小学5年生の頃だけすっぽりない。
そんな記憶力も、加齢と共に驚くほどなくなったけど、そういうのじゃない気がする。
5年生の頃、幼馴染の嫌がらせと虐めが辛すぎて、心を閉ざすことにした。
学校にいる間は、本を読んでいるふりをして、自己の世界に逃げた。
それを「本同盟」と名付けた。
そのせいかすっぽり抜け落ちている。そのせいだと、ずっと思い込んでる。
3年生から5年生の頃・・・事件がおこった。
たぶん、空白の5年生の頃だと思う。
校舎から外に行くため、下駄箱に行ったら、下駄箱の上を2,3人の男子が走り回って遊んでいた。
下駄箱は、子供の背よりも高い学校によくあるタイプのもの。
当然、下駄箱の上で追いかけっこなんてしていいわけない。この男子たちは、将来校舎の中をバイクで走り回るタイプに成長したに違いない。
そんな下駄箱の上を駆ける男子と、目と目があった。
最後に意地悪く笑っていた。
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後日、この男子が下駄箱から降りようとしたところ、たまたま私が急に飛び出してきて、よけきれなくってぶつかった。その拍子にこけた私が、昇降口のコンクルートの角で頭をぶつけたということになった。急に出てきたおまえだって悪い!ってことだ。
実際には、飛び蹴りを試してみたかったんだと思う。
その事実を思い出して、35年以上ぶりにようやく腹が立った。
ヒーローもののように、上から飛び降りた勢いで蹴って、悪い奴を倒す・・・
目の前に丁度悪い奴(チャコ)が現れたから、倒してみたんだろう。
私は、バレるのが怖かった。
「私が、私である」ことがバレるのが怖かった。
下駄箱の上から飛び蹴りされても大丈夫な存在だとバレるのが怖かった。
そもそも、
「おまえが存在したせいで、悪者扱いされて可哀そう!!」
と毎回怒鳴りながらいじめっ子のほうを庇う母。もうその頃には、完全に「私が悪いから仕方ない」と洗脳されていた。
私が存在しなければ、今回のことも起こらなかった。なので本当の被害者は、飛び蹴りしてきた男子!
本当は、加害者なのに被害者のフリをしているのがバレるのが怖かった。
そもそも、そんなに大騒ぎすることでもないと思っていた。
わりかし今回ぐらいのことは、よくあった。
だって、私はそういう存在だから。
今回にいたっては、泣くこともなく、事件後すぐに先生を呼びに行った女の子たちの後を追いかけることもできた。
「待って!」
と言っても立ち止まってくれないのは、いつものことだ。
誰かが怪我をしたら、先生を呼びに行く。
私は、空気を読んで、ちゃんと呼びに行く側につけた。追いつけてないけど。
下駄箱から少し行った場所に、小太り眼鏡のおばさん先生がいた。
女の子たちが何か言うと、先生の表情が急に険しくなった。
それを私は、天井辺りから眺めていた。
女の子たちや先生を見下ろしていた。近くに行きたかったけど、上に引っ張られて行けなかったような気がする。むしろどんどん上に遠のいていた。
先生の表情がビックリして険しくなったのを確認した途端、急に真っ暗になった。
先生の顔を見て安心したというより、天井にあたった軽い衝撃で、魂が体に戻ったのかもしれない。
次覚えているのは、病院。
35年以上の年月がすぎて、覚えてないだけかもしれないけど、
女の人が、
「念のためレントゲンもとろうね」
と聞いてきたところで、再び目が閉じた。
疲れたので続く
子供の頃の精神状態が明らかに病気だったんだけど?
そんなチャコを応援してね!
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